通勤用の電動VTOL ZEVA「ZERO」なら窓から離陸して時速257キロで飛行し オフィスの屋上に着陸できる

米国ZEVAは「ZERO」を開発しています。渋滞にうんざりしているビジネスパーソン向けの、空飛ぶ円盤型、1人乗り通勤用電動VTOL(垂直離着陸機)です。

通勤用の電動VTOL ZEVA「ZERO」なら窓から離陸して時速257キロで飛行し オフィスの屋上に着陸できる
空飛ぶ円盤型通勤用電動VTOL ZEVA「ZERO」

搭乗するにはリア側のハッチを開き、シートに腹ばいになってハッチを閉じます。「ZERO」は垂直に離陸し、約20秒後に水平飛行に移行。最高速度257km/hで飛行して目的地に向かいます。

通勤用の電動VTOL ZEVA「ZERO」なら窓から離陸して時速257キロで飛行し オフィスの屋上に着陸できる
“腹ばい”なライディングポジション
街を見下ろしながら飛行できます

同様のVTOLはすでに多く発表され、多くの企業によって開発が続けられています。それらと「ZERO」との違いは、ZEVAが「SkyDock」というドッキングステーションも開発している点にあります。

「SkyDock」は、将来発生しうる「VTOLの駐車場問題」解決に向けたソリューション。ビルの窓に取り付け、ここをヘリポートとして利用可能にするドックです。これを使用すれば「ZERO」所有者は飛行場まで移動したり、ビルのヘリポートに移動するためにエレベーターに乗ったりすることなく、窓から飛び立てるようになります。

通勤用の電動VTOL ZEVA「ZERO」なら窓から離陸して時速257キロで飛行し オフィスの屋上に着陸できる
まだ発生していない「VTOLの駐車場問題」を解決する「SkyDock」
窓から直接離陸できます

通勤用の電動VTOL ZEVA「ZERO」なら窓から離陸して時速257キロで飛行し オフィスの屋上に着陸できる
その後、水平飛行に入り

通勤用の電動VTOL ZEVA「ZERO」なら窓から離陸して時速257キロで飛行し オフィスの屋上に着陸できる
目的地のヘリポートなどに着陸

ZEVAは、現在のVTOL開発競争から考えて、近い将来、ビル屋上のヘリポートは取り合いになり、ヘリポート待ちの渋滞が発生する可能性もあると考えているそう。その解決策として「SkyDock」の開発を思い立ったとしています。

「SkyDock」では「ZERO」を充電する機能も装備されているので、次回利用時にはフル充電状態で飛行できます。

この「SkyDock」を使用可能になれば、飛行場などに移動しなくても、目的地までのドアツードアでの直接移動が可能に。ZEVAによれば、米国ワシントン州のエバレットからタコマのZEVAのオフィスまでの約80kmは、地上ルートで通勤すれば約1時間20分かかるそう、ところが「ZERO」と「SkyDock」の組み合わせを活用してポイント ツー ポイントで移動すれば約20分で移動でき、“通勤革命”が実現するとしています。

通勤用の電動VTOL ZEVA「ZERO」なら窓から離陸して時速257キロで飛行し オフィスの屋上に着陸できる
地上ルートなら1時間20分の距離が

通勤用の電動VTOL ZEVA「ZERO」なら窓から離陸して時速257キロで飛行し オフィスの屋上に着陸できる
空中ルートならわずか20分に

ZEVAは「ZERO」の価格は初期型で25万ドル(約2,870万円)程度となる見込みで、量産が可能になればさらに下がるとしています。これなら個人で所有できる人も多いのでは?あとは勤務先がオフィスビルに「SkyDock」を設置してくれるかどうか?が普及へのカギとなりそうですね。

通勤用の電動VTOL ZEVA「ZERO」なら窓から離陸して時速257キロで飛行し オフィスの屋上に着陸できる