空気から水を作り出すウォーターサーバー「Kara Pure」

「Kara Pure」は空気から水を作り出すウォータサーバー。米国ニューヨークに本拠をおくKARA WATERが開発しました。

空気から水を作り出すウォーターサーバー「Kara Pure」
空気から水を作り出すウォータサーバー「Kara Pure」

同様のデバイスはキャンプ向け、自転車搭載向けなどですでにいくつか製品化されていますが、「Kara Pure」は室内用なのが特徴。「ウォータサーバーは、水タンクが場所を取って邪魔」「定期的に水の配送をしてもらうと、費用がかかる」という人向けに開発されたもので、ウォーターサーバーの形式で販売される“飲料水生成”デバイスとしては、「Kara Pure」は世界初の製品であるとKARA WATERは主張しています。


水を作り出す仕組みは他社製品と同じ。空気を電力で冷却して水分を取り出します。吸気口にはエアフィルターが装着されていて冷却装置に入る前の空気から不純物を取り除きます。冷却によって空気から取り出された水はフィルダーでろ過されてタンクに貯水され、飲料水として利用者にサーブされます。タンク内はUV-Cランプにより4時間ごとに殺菌されるのだとか。

「Kara Pure」はこの飲料水に対して、カルシウム、マグネシウム、リチウム、亜鉛、セレニウム、ストロンチウムといったミネラルを追加。ミネラルウォーターとして利用者に提供します。ここは、同様他製品との大きな違いといってよいでしょう。

空気から水を作り出すウォーターサーバー「Kara Pure」
“飲める水”というレベルを超えて、“飲んでおいしい水”に

KARA WATERはまた「Kara Pure」は除湿器としても利用できると述べています。「Kara Pure」には室内の湿度を検知するセンサーが組み込まれていて、湿度が25%を下回ると除湿機能がオフになります。

「Kara Pure」は、夏場の湿度が高いニューヨークならではの製品と思えます。乾燥しがちな日本の冬に使用すると、1日に10Lも水を作り出すのは難しそう。でも梅雨の時期であれば、ミネラルウォーターを飲み放題になるかもしれません。

空気から水を作り出すウォーターサーバー「Kara Pure」
日本の冬だと加湿器の放出した水が
飲料水になりそうですね

KARA WATERは現在、「Kara Pure」の製品化に向けてクラウドファンディングサイトIndiegogoで出資者募集のキャンペーンを実施中。「Kara Pure」の入手方法や入手に必要な出資額などについて詳細は、Indiegogoサイト内のプロジェクトページ「Kara Pure: Make pure water from the air」で確認してください。