クラシックMINIを電動化する「MINI Recharged」プロジェクト

BMWはクラシックMINIを電動化する「MINI Recharged」プロジェクトを発表しました。クラシックMINIに今後も乗り続けてもらうための取り組みです。

クラシックMINIを電動化する「MINI Recharged」プロジェクト
クラシックMINIを電動化する「MINI Recharged」
クラシックMINIに今後も乗り続けてもらうためのプロジェクト

BMWは2018年にニューヨークモーターショーで、「MINI Cooper」をEV化したワンオフモデル「Classic MINI Electric」を公開しました。このモデルに対する反響は大きく、オーナーからは「自分のMINIもEV化して欲しい」という声が寄せられたそう。これを契機として「MINI Recharged」プロジェクトが立ち上げられたそうです。


「MINI Cooper」をEV化したワンオフモデル「Classic MINI Electric」
参考画像:BMWが2018年に公開したワンオフモデル「Classic MINI Electric」

プロジェクトでは、クラシックMINIのガソリンエンジンを最新のモーターに換装します。興味深いのはこの変更は可逆的という点。後日、オリジナルのガソリンエンジンに復元することが可能になっているのだとか。

クラシックMINIを電動化する「MINI Recharged」プロジェクト 英国で実施中
後日ガソリンエンジンに戻せる可逆的な変更を実施

換装されたモーターは最大出力90kW(122PS)を発生し、0-100km/h加速では約9秒を実現します。バッテリーはフル充電すれば約160kmの走行が可能となっています。

インテリアで興味深いポイントは、中央のインストルメントクラスター。クラシックMINIそのままのようにも見えるのですが、よくよく見れば「MOTOR」「RANGE」といった文字が。そう、このインストルメントクラスターはクラシックな外観はそのままに、バッテリー残量を含む電動ドライブの情報を表示するようにアップデートされているのです。

クラシックMINIを電動化する「MINI Recharged」プロジェクト 英国で実施中
一見、クラシックMINIそのままのインストルメントクラスター

クラシックMINIを電動化する「MINI Recharged」プロジェクト 英国で実施中
でも実際にはバッテリー残量などをアナログ方式で表示しています

「MINI Recharged」プロジェクトの目的は、クラックMINIの寿命をサステナブルな方法で延長すること。デザインは極力そのままに、電動化することで現在の道路状況などに対応可能としています。欧州の都市部では、排出ガスの量が多いクルマの立ち入りを制限したり、課金したりするエリアが存在していますが、電動化されたMINIはそのようなエリアにもスムーズに入り、小さなボディを活かして狭い道路をきびきびと走ることができます。

「MINI Cooper」をEV化したワンオフモデル「Classic MINI Electric」
参考画像:ワンオフモデル「Classic MINI Electric」走行シーン

「MINI Recharged」プロジェクトは英国でのみ実施されています。