米国RiverLeafが開発した「Arches(アーチーズ)」は、ミニバンをキャンピングカーに改造するためのコンバージョンキット。トヨタ「シエナ」や日産「NV」、ホンダ「オデッセイ」といった車種に対応しています。
ミニバンの荷台部分に載せて使用する、RiverLeaf“インスタキャンパー ボックス”シリーズの最も小さなバージョン。他のバージョンが車内高高めのミニバン向けにデザインされているのに対して、「Arches」では室内高が低めのクルマにも対応可能とされています。
購入すると送られてくるのは、ミニバンの荷室にすっぽり収まるサイズのボックス。これを荷室の床に固定することで利用可能となります。このあたりは競合他社の製品とほとんど同じですね。
違いはテーブルが付属すること。ミニバンでテーブルを使っても頭がつっかえてしまうので、多くのメーカーはベッドとキッチンにフォーカスしています。そんな中で、RiverLeafはしっかりとテーブルに対応。テーブルセットがあると、例えば子どもたちが食事を取る際に都合が良いのだとか。
眠るときにはテーブルを下げてベッドにします。このベッドは長さ183センチx幅122cmで、大人2人が身体を伸ばして横になれます。
ベッド下は引き出しになっており、コンロや水回りが収納されています。これらを引き出すことで、キャンプ地で調理をすることができます。
安さの秘密はキャンピングカー向けの専用パーツではなく、ホームセンターなどで入手できる市販品を使用している点にあります。たとえばコンロには、日本人ならお鍋でよく使うカセットコンロが採用されました。
コールマン製です!
給水システムには高価な電動ポンプではなく、キャンプでよく使われるウォータータンクが使用されています。このようなコストカットの積み重ねで、安価なキットが完成したというわけです。
「アーチーズ」を取り付けた状態でも、車内には4人が乗車できます。また、子どもたちの送り迎えなどで本来の6-7人乗りに戻したいときには、「アーチーズ」を取り外すことも。
価格は2,225ドルから。安いので試しに購入してみたい…という気持ちがわくと同時に、細部の仕上げを見ていると「これならDIYできるのでは?」なんて野心もわいてくる、魅力とわくわくがいっぱいの商品です。