
2020年に発表されて話題となった自転車キャンピングカー「Z-TRITON」。その「Z-TRITON」が2.0にバージョンアップして登場しました。現在、ZELTINIの公式Webサイトでプリオーダーを受け付けています。

「Z-TRITON」はZELTINIの創業者兼CEO兼デザイナーであるAigars Lauzisさんが開発した自転車キャンピングカー。Aigars Lauzisさんは自転車での旅が好きで、ロンドンから東京まで3万キロを超える旅をしたこともあるのだとか。

九州~東京も旅しています
でもその旅の間、毎晩テントを設営するのが面倒だったそう。また、ルート上に川があった場合には、自転車を載せてくれる船を見つけるのも手間だったそうです。

海外だと船便しかないことありますよね
初代「Z-TRITON」は、そのような悩みを解決するために開発された自転車キャンピングカー。大人2人と犬1匹が乗れる宿泊領域をリアに持っていて、移動で疲れたらテントを設営しなくてもその場所で就寝できるようになっています。

画像上にいるのはZELTINIでCSOを担当する犬のKOBEさん
水上を移動できるボートモードも装備。日本でこのボートモードが活躍するシーンはなさそうではありますが、世界を旅するにはきっと必要なのでしょう。

今回プリオーダーが開始されたバージョン2.0の特徴は、“プロの手が入った改良版”である点。2020年に発表されたモデルではデザインから制作までAigars LauzisさんとCSO(最高警備責任者)である犬のKOBEさんが中心となって取り組んでいました。

デザインから制作まで担当しました
現在のZELTINIには経験を積んだデザイナーやエンジニアが在籍しており、「Z-TRITON」をリデザイン&リエンジニアリングして、その魅力をアップさせています。

リデザイン&リエンジニアリングされています
具体的には自転車としての性能が向上しています。以前のバージョンではフロントの36インチの超大径ホイールを、チェーンなどを介さずに直接ペダルで漕ぐシステムを採用していました。2.0では大径のホイールはそのままに、ギアを装着してよりスムーズな走りを実現しています。

ギアを装備してスムーズな走りを実現
フロントホイールには電動バイク用の1,000Wモーターを装備。以前の250Wモーターからは大幅に出力がアップし、山道も難なく登れるようになったのだとか。

走行速度や走行距離、モーターによるアシストレベルなどは、ハンドルバーに取り付けられたメーターで確認できます。

その他、シート高を調整可能にしたり、ヘッドライトをより高性能にしたりなど、細部にまでブラッシュアップを施しています。

キャンピングカーとしての快適性ももちろんアップ。2人が就寝できるスペースに変わりはありませんが、アクセスしやすくなったラゲッジや対面で食事ができるダイニングテーブルなど、居住性を高める工夫が凝らされています。


エンターテインメントシステムとしてはFMラジオを装備。このラジオはスマートフォンと接続してBluetoothスピーカーとして機能します。また、スマートフォンに充電するUSBコネクタも装備されました。


ボートモードでは船体構造の見直しが実施され、耐久性、安全性が高められています。自転車モードからボートモードへの移行には5分程度しかかからないのだとか。

コロナ禍が収束したら世界旅行に出たいという方、いかがでしょうか? 2 0になって日本での利用は厳しくなってはいますが、海外で利用するにはぴったりな一台に仕上がっていますよ。

価格は1万4,500ユーロから。出荷開始は欧州では2022年ですが、日本への配送は2023年以降になるそうです。

トラックなみですね