アプリリアは「Tuono(トゥオーノ) 660」に上級バージョン「Tuono 660 Factory」を設定して4月25日に受注を開始した。標準仕様の「Tuono 660」をベースにエンジンの最高出力をアップし、より精巧なサスペンションを採用している。また「Tuono 660」ではオプション扱いだった6軸慣性プラットフォームを標準装備とした。

アプリリア「Tuono 660」に上級バージョン「Tuono 660 Factory」

エンジンの最高出力は「Tuono 660」の95HPから100HPにパワーアップされた。ファイナルドライブは「Tuono 660」より1丁少ない16丁のドライブスプロケットを装着し、これまでよりファイナルドライブをショート化することで優れた加速力を発揮する。


サスペンションでは、フロントにはコンプレッション&リバウンドダンパーおよびスプリングプリロードのフル調整が可能な41mm径のKYB製倒立フォークが採用された。リアでは、コンプレッション&リバウンドダンパーおよびスプリングプリロードの調整が可能な別体型リザーバーを備えたザックス製ショックが搭載されている。

アプリリア「Tuono 660」に上級バージョン「Tuono 660 Factory」 

標準装備された6軸慣性プラットフォームには加速度計とジャイロスコープが搭載されており、路面に対するバイクの状態を認識。走行から得た入力データを記録および処理してコントロールユニットにデータ送信し、制御パラメーターの最適化を実現する。

アプリリア「Tuono 660」に上級バージョン「Tuono 660 Factory」

その他、軽量のリチウムイオンバッテリーを搭載して約2Kgの軽量化を実現した。また、ブラックとレッドに塗装されたシングルシートフェアリングが標準装備されている。

アプリリア「Tuono 660」に上級バージョン「Tuono 660 Factory」

カラーは「ファクトリーダーク」。メーカー希望小売価格は145万2,000円で、出荷開始は2022年6月下旬に予定されている。

アプリリア Tuono 660 Factory 主要諸元

エンジン:4ストローク 水冷並列2気筒 DOHC 4バルブ
総排気量:659cc
最高出力:100HP(73.5 kW)/10,500rpm
最大トルク:67.0Nm/8,500rpm
トランスミッション:6速 Up&Down対応クイックシフトシステム
サスペンション(F):KYB製テレスコピック倒立フォーク 41mm径 リバウンド、コンプレッション、スプリングプリロードアジャスタブル、ホイールトラベル110mm
サスペンション(R):左右非対称アルミニウム製スウィングアーム別体タンク付きモノショックアブソーバー リバウンド、コンプレッション、スプリングプリロードアジャスタブル、ホイールトラベル130mm
ブレーキ:(F)320mm径 デュアルディスク、(R)220mm径ディスク
ABS:マルチマップ コーナリングABS
ホイール:(F)3.5Jx17、(R)5.5Jx17 軽量アルミホイール
タイヤ:チューブレス ラジアル (F)120/70 ZR 17、(R)180/55 ZR 17
全長/全幅:1,995mm/805mm
ホイールベース:1,370mm
シート高:820mm
装備重量:181kg
乾燥重量:169kg
燃料タンク容量:15L