日産自動車は5月20日、電動の軽自動車「サクラ」を発表した。発売は今年の夏に予定されている。
「サクラ」は100%電気で走るまったく新しい軽自動車。軽自動車ならではの小回り性能に加え、「日産リーフ」の開発で培った電動化技術による静粛性や力強くなめらかな加速をドライバーに提供する。
主な特徴は次の通り。
走行性能
最高出力47kW(64PS)、最大トルク195Nmを発生するモーターによる加速で、高速道路の合流も無理なくスムーズに行える。また、モーターの構造を最適化することで、軽自動車としては最高水準の静粛性を実現した。ドライブモードでは「Eco」「Standard」「Sport」の3つを用意しており、シーンに合わせてセレクトできる。
アクセルペダルだけで車速を自在にコントロールできる「e-Pedal Step」を搭載。加減速を繰り返す市街地走行やなめらかな減速が必要な雪道などでの運転を快適なものとした。
バッテリー
「リーフ」にも搭載しているリチウムイオンバッテリーを搭載。最大180km(WLTCモード)と、日常生活に十分な航続距離を確保している。充電に必要な時間は普通充電で8時間、急速充電では80%までの充電で約40分とされた。バッテリーに蓄えた電気を自宅へ給電することで家庭用電力として使用でき、非常時には約1日分の電力を賄える。
エクステリア
フロントフェイスでは、プロジェクタータイプの3眼ランプを採用した薄型ヘッドライトを搭載した。バックドアには格子をヒントにしたワイドなLEDリヤコンビネーションランプを搭載している。タイヤホイールには、日本の水引からインスピレーションを受けたデザインのアルミホイールを採用。車全体にシックな印象を与えている。
ボディーカラーは四季の彩りを想起させる2トーンのシーズンズカラー4色をはじめとする、全15色のラインアップとした。
インテリア
コックピットには7インチサイズメーターと、9インチナビゲーションの2つのディスプレイを水平方向にレイアウト。ドライバーの視線移動に合わせた形状にすることで、使いやすく、見やすい設計にしている。ステアリングにはスポーティーさを演出する2本スポークステアリングを搭載。プレミアムインテリアパッケージ(メーカーオプション)では本革巻ステアリングを採用した。
シートには座り心地の良いソファデザインを採用し、ワンランク上の品質感を実現している。またカッパー色のフィニッシャーを水平ラインに配置することで、室内を広がりのある空間に仕上げた。
インテリアカラーでは「ブラック」「ベージュ」「プレミアムインテリア」の3種類が用意されている。
「サクラ」の全国希望小売価格は次の通り。
なお、クリーンエネルギー自動車導入促進補助金を活用した場合の実質購入価格は約178万円からとなる見込み。