ルーフトップテントではなく ルーフトップの住居 オールシーズン使えるAntiShantyの「RTD」

米国ユタ州に本拠をおくAntiShantyが「RTD-1」を開発。そのプロトタイプを公開しました。ルーフトップテントの欠点克服を目指した、“ルーフトップ住居(ROOFTOP DWELLING:RTD)”です。

ルーフトップテントではなく ルーフトップの住居 オールシーズン使えるAntiShantyの「RTD」
AntiShantyが「RTD-1」のプロトタイプを公開

ルーフトップテントは出入り口に隙間が出来がちで、そこから外気が侵入して室内の気温が低下してしまいがち。また、室内はテント生地で守られてはいますが、防寒性には限界があります。


「RTD」ではキャビンにテント生地ではなく、固く分厚いパネルを採用。これにより風、寒さ、雨、雪から内部を守り、従来のルーフトップテントよりも快適な滞在を実現します。

ルーフトップテントではなく ルーフトップの住居 オールシーズン使えるAntiShantyの「RTD」
固くて分厚いパネルでキャンパーを保護

AntiShantyはもとはキャンピングトレーラーを開発してきたメーカー。その購入者に対して、「トレーラーより手軽なキャンプ空間を提供したい」、という想いで開発されたのが「RTD-1」です。コンセプトは、“ルーフトップに載せるキャンピングトレーラー”で、このコンセプトが他のルーフトップテントとは異なる個性を生み出しています。

ルーフトップテントではなく ルーフトップの住居 オールシーズン使えるAntiShantyの「RTD」
参考画像:AntiShantyによるキャンピングトレーラー
これをルーフに載せるイメージで「RTD-1」は開発されました

ユタ州に住んだ経験のある方ならわかっていただけるでしょうが、ユタの夏は暑く、日によっては40度を超えることもあります。一方で冬は寒く、ほんの数時間で雪が数十センチ以上積もることも。

AntiShantyによるキャンピングトレーラーはこの厳しい気象条件に鍛えられたもの。その高い耐候性がクルマのルーフトップに乗ったのが「RTD-1」というわけです。

ルーフトップテントではなく ルーフトップの住居 オールシーズン使えるAntiShantyの「RTD」
最近のガソリン代の高騰のせいで
燃費の悪化するトレーラーよりも
ルーフトップテントを望む人が増えているそうです

ボディには耐候性・耐水性・耐久性の高いパネルを使用。このパネルを支えるフレームには航空機グレードのアルミが採用されています。

ルーフトップテントではなく ルーフトップの住居 オールシーズン使えるAntiShantyの「RTD」
全体の重さは136kg以下になる予定なのだとか

室内の広さは長さ208x幅140x最高部142cmと、ダブルベッドサイズのマットレスを設置できるサイズ。大人2人が就寝できます。リアドアのサイズは幅142x高さ124cmで出入りしやすくなっています。

ルーフトップテントではなく ルーフトップの住居 オールシーズン使えるAntiShantyの「RTD」
雪の日に外を眺めたくなる窓も装備

このように、丈夫で耐候性の高い製品でありながら、一般的なルーフトップテントに近い手軽さも装備。閉じた状態から展開し、使用可能になるまでの時間は60秒以下とされています。

ルーフトップテントではなく ルーフトップの住居 オールシーズン使えるAntiShantyの「RTD」
クルマはトヨタ4RUNNERですね

前述の通り、「RTD-1」は厳しい気象条件のユタ州で開発されたもの。穏やかな日本の気象条件にマッチするかどうかは現時点ではわかりません。でも、雪深い場所でのキャンプが好きで、毎年冬になるとついつい北を目指してしまう…という人にはぴったりかもしれませんよ。