総務省がこのほどまとめた MVNO(仮想移動体通信事業者)の契約数は、2013年末時点で1,375万件。モバイル通信市場全体の1割弱(9%)を占める。

MVNO ぐんぐん成長、モバイル市場全体の1割占める、161社がサービスを展開
MVNO 契約数の推移

携帯電話キャリアの回線を借りて独自のサービスを手掛ける MVNO は、割安な料金などで人気を博しているが、今回の調査結果は実態としてどこまで拡大しているのかをうかがわせるものだ。MVNO の契約数は前年に比べ36.1%増えた。3か月前に比べても9.4%増えている。

MVNO サービスを手掛けている企業の数は実に161社にも及ぶが、そのうち上位33社の契約数が1,317万件でほとんどを占める。

また携帯電話キャリアなどが自ら手掛ける MVNO サービスの契約数が、全体の過半数(51.3%)を占めている。ほかにもキャリアと同じグループの企業が手掛けている場合もあり、独立系の MVNO のシェアは4割未満となっている。

なお、MVNO という言葉を知っている割合は、2012年度は3人に1人に満たなかった(31%)が、2013年度には半数近く(48%)まで高まった。