米国 Google のウェアラブル端末「Google Glass」向けに、jig.jp がニュースアプリケーション「kawara」を開発した。米国と日本の両地域に対応し、記事を収集、表示できる。閲覧内容が自動で切り替わる流し読み機能や、音声読み上げ機能が特徴だ。

気が早い?Google Glass 用の日本語ニュースアプリ「kawara」、jig.jpが開発
kawara

kawara は、 jig.jp が手掛ける同名の iOS 向けアプリを改良したもの。日本語や英語の記事の見出しや本文を音声読み上げできるほか、内容を8秒ごとに自動で切り替えて流し読みができる。

音声読み上げと流し読みを組み合わせることも可能。その場合は記事を読み上げた後、1秒で次の記事に切り替えられる。

これに加え「Show me news」とユーザーが音声で呼びかけることでアプリを起動する機能や、「後で読む」系サービスの「Pocket」と連携する機能も備えている。今後、GPS を利用して地域ごとのニュースを表示する機能の追加も検討中という。

jig.jp では、Google Glass 向けアプリ配信サービスか始まり次第、kawara を公開予定だ。

Google Glass 向けニュースアプリとしては、すでにキーバリューも「Glass ニュース」を発表するなど、国内アプリ開発企業は今後を見据えて「アップを始めて」いる段階だ。

■ Google Glass の日本展開はいつ?


ところで肝心の Google Glass の日本展開はいつだろうか。

5月には総務省の中国総合通信局が、Google Glass を使った AR(拡張現実)観光アプリケーションの実証実験を行った。ここでは特別に免許を付与した実機を数台利用したという。 これに先立つ4月、Google Glass は国内の審査機関である JATE(電気通信端末機器審査協会)の認証を得ている。

一方、Google からは、まだはっきりした情報が出てこない。日本の企業、官公庁が導入に積極的な姿勢を見せる中で、同社の方針が気にかかるところだ。