米国 Mozilla の モバイル機器向け OS 「Firefox OS」を搭載したスマートフォンを、KDDI(au)が日本で12月にも販売開始する。Mozilla が10月5日に東京都千代田区で開いたイベント「Mozilla Open Web Day in Tokyo」で明らかになった。

au、Firefox OS スマホを12月に発売
Mozilla Open Web Day in Tokyo のようす(出典:Mozilla 公式 Ustream チャンネル)

Firefox OS は、iOS、Android に続く「第3の OS」と呼ばれるもののひとつ。スマートフォン分野における OS の2強体制を切り崩せるかどうかに注目が集まっている。Mozilla はすでに日本の開発者向けに試験機も発売するなど国内展開の準備を整えており、au から一般向け機種の登場でいよいよ市場参入が本格化する。

au は2011年に Mozilla から Firefox OS の紹介を受け、2012年から採用を検討してきた。2014年度内にも端末の販売開始を予定していたが、今回のイベントに動画でメッセージを寄せた田中孝司社長が、クリスマスごろの投入を正式に表明した。

ただしまだ仕様に関する詳細な情報はなし。au は一応、端末の映像を披露したが、強いモザイク処理をしており、輪郭すらはっきりしなかった。

それでも同様に韓国サムスン電子が推し進めてきたモバイル機器向け OS 「Tizen」などに比べると、計画は順調に推移している印象を受ける。サムスンは先行して6月に Tizen 搭載スマートフォンの仕様や映像を公開し、7〜9月にロシアで販売開始するとしたが、結局無期限に延期している。Tizen 採用を予定していた NTT ドコモも無期限の見送りを表明している。