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Firefox OSスマートフォン、残念な展開になりそう

覚えているだろうか、「Firefox OS」を。安くて使いやすいスマートフォンを作れるシステムとして登場し、KDDI(au)などが搭載機種を販売していたのだが、残念ながら開発と販売を終了するという情報がインターネット上に出回っている。

Firefox OSは、PC向けWebブラウザ「Firefox」などを開発するMozilla Foundation(モジラ)が手掛け、2013年には搭載スマートフォンも登場し、市場での販売が始まっていたのだが、iPhoneやAndroid端末に比べると影は薄かった。

さて、Firefox OSを搭載したスマートフォンの開発、販売が終了するという話題は、米国はフロリダのオーランドで開催中のモジラのイベント「Mozlando」の席上で出たという。

実際、イベントに関連して、モジラ幹部の1人がTwitter上で次のように述べている。

「モジラは、携帯電話キャリアを通じたFirefox OSスマートフォンの提供を終了するつもりだ。ただしスマートフォンでのWebサイト体験は改善し続けていく」


この表現からは、直販を続ける可能性などを考えられなくもないが、いくつかの海外メディアは、もはやおしまいという論調で伝えている。いやいやまだ開発は続けるという技術者の発言を勇ましく紹介する日本の報道もあるが、果たしてどうだろうか。

日本のモジラにも問い合わせたが、目下、主要な人員がすべてMozlandoに参加中で、詳細を回答できる体制ではないとのこと。米国で正式発表があれば逐次翻訳して情報公開するとは約束していた。一方でFirefox OSをめぐる方針に大きな変化があったことを強く否定するそぶりもなかった。