富士通が進める OpenStack 対応拡大の流れ |
富士通はすでに OpenStack の「コーポレートスポンサー」だが、今後より積極的に同ソフトを含む OSS(オープンソースソフトウェア)を製品、サービスに生かす考えだ。同社内に置く既存の OSS 関連組織を中心に、700人態勢で企業ユーザーへの提案、事前検証、設計、構築、サポートなどを行う。
OpenStack 対応が進む具体的な製品、サービスとしては、まず企業の業務アプリケーションをクラウド環境で運用するためのサービスカタログ統合管理ソフト「Systemwalker Service Catalog Manager」が挙がっている。同ソフトは OpenStack の API を生かしたマルチクラウド環境に対応する。提供開始時期は2014年7月となっている。
オンプレミスを含むプライベートクラウドと各社のパブリッククラウドまでを一元管理できるようになる。また今後、クラウド環境のワークロード配備、運用を自動化するソフトも利用可能になる見込み。
これに加え仮想/物理サーバ、ストレージ、ネットワークなどのリソース管理を効率化するプライベートクラウド基盤ソフト「ServerView Resource Orchestrator」も、API により OpenStack に対応した外部の製品やサービスとそのまま連携できるようになる。提供開始時期は2014年12月。 第1弾としてスイス Midokura のネットワーク仮想化ソフト「MidoNet」が利用可能になるという。
ほかにも、OS、仮想環境、クラウド基盤ソフトなどのセットアップを富士通が手掛ける「OSSクラウド基盤 構築サービス」が、「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform」に対応する。提供開始時期は2014年6月末。
価格は ServerView Resource Orchestrator が23万円から。ほかは個別見積もりとなっている。