医師のための SNS「MedPeer」を運営するメドピアは、東京証券取引所マザーズ市場に6月27日付けで新規上場すると発表した。すでに東証から承認を得たという。

医師のためのSNS「MedPeer」が東証マザーズに上場
MedPeer

MedPeer は2007年に「Next Doctors」の名称でサービスを開始。順次機能を拡充してきた。医師と医学生だけが参加できるクローズド SNS で、薬剤に対するクチコミを投稿、閲覧できるほか、症例について話し合ったり、現役医師が医学生向けに研修先病院の体験談を伝えたりできる。

登録ユーザー数は 2014年4月時点で約6万6,000人。単純計算では日本の医師の約5人に1人が登録していることになる。薬剤に関するクチコミは約30万件に達している。

運営会社のメドピアは、医師が SNS に投稿した情報を、製薬会社などの企業に提供し、収益を上げている。

東証が公開した有価証券報告書によると、メドピアの業績は2012年9月期に黒字化。2013年9月期には売上高が前年比1.8倍の5億7,473万円、最終利益は同5.1倍の1億1,361万円となった。

なお、医師向けのインターネットサービスとしては、東証1部に上場するエムスリーが運営する「m3.com」も掲示板やQ&A機能を備え、最近はソーシャル機能「J-Doctors」に力を入れている。