ドコモは「モバイル管理サービス」として、企業の管理部門に代わって業務用携帯電話の故障対応や契約変更などを行っている。そのため顧客から社員情報などを預かっているが、一時的な作業用に72社13万件分をリストとして抽出し、別のシステムに格納していたところ、情報が流出した恐れがあるとい う。
モバイル管理サービスの仕組み(出典:NTT ドコモ) |
漏れた疑いのある情報の中身は、法人顧客の社名、業務用携帯電話番号、業務用携帯電話の利用者名、会社住所、部署名、社員の個人宅の住所など。
ちなみにドコモでは、外部からの不正アクセスによる被害はなかったとしつつ、具体的に何が起きたのかについてまだ詳しい説明はしていない。ただし再発を防ぐため、新たに「目的外の検索やアクセス」を検出、阻止できるよう業務を見直し、システムのセキュリティを強化したとしている。
これに加えドコモは全容解明に向けて社内調査を実施し、さらに捜査機関にも相談しているといい、犯罪の可能性があることを暗示している。なお情報流出の恐れがある法人顧客に対しては、すでに謝罪と説明をしたという。