トレンドマイクロは、パソコン利用者に、OS やアプリケーションの脆弱性に関する意識や実態について Web アンケート調査を実施した。その結果、4割以上が、脆弱性の対策には修正プログラムの適用が有効だということを知らないことなどがわかった。

パソコンユーザーに対し脆弱性に関する理解度を尋ねたところ、4割以上(41.9%)が脆弱性の対策に修正プログラムの適用が有効ということを認知していなかった。また、パソコンに脆弱性があるとウイルスに感染する可能性が高まることを知らないユーザーが3割以上(32.9%)いた。

Adobe Reader、Java、Adobe Flash Player それぞれで常にバージョンを最新にしているユーザーは約半数(Adobe Reader:53.7%、Java:44.6%、Adobe Flash Player:51.6%)と、多くのユーザーが「最新にしていない」、もしくは「最新にしているかどうかがわからない」と回答した。ソフトウェアのバージョンを最新にしていない理由の多くは「バージョンの確認方法がわからない」(32.7%)、「バージョンアップの方法がわからない」(29.2%)という理由だった。

4割以上が脆弱性対策は修正プログラムの適用が有効だと知らない―個人パソコンユーザの脆弱性に関する実態調査
あなたは、これらのソフトウェアのバージョンを常に最新にしていますか?

自分が利用しているパソコンのセキュリティ設定が十分かについて、不安に思うユーザーが7割以上(そう思う:17.6%、どちらかというとそう思う:55.5%)だった。

ソフトウェアのバージョンを最新にしていない理由はなんですか?
ソフトウェアのバージョンを最新にしていない理由はなんですか?

多くの回答者が、脆弱性を十分理解せず、その対策も浸透していない一方で、自分の利用するパソコンのセキュリティ設定に不安を感じているようだ。

調査対象はパソコンの利用者523名。調査期間は9月24日から25日。