フリーマガジン「R25」を発行する Media Shakers の M1・F1総研では、iPhone 6 や Xperia Z3など最新型スマートフォンに着目し、ブランド浸透度や購入意向を把握するための調査を行った。その結果、iPhone 6 から Xperia Z3への購入意向スイッチ要因は「バッテリー」や「カメラの画素数」であることがわかった。
 

「知っているスマートフォンブランド」を聞いたところ、1位が iPhone(95.0%)、2位が Xperia(88.7%)、3位が AQUOS PHONE/GALAXY(同率79.7%)だった。「Android 端末と聞いて思い浮かぶブランド」を自由記述で書いてもらうと、Xperia の圧勝(39.0%)となり、Android 端末における Xperia ブランドの強さが窺える結果となった。

iPhone 6 から Xperia Z3へのスイッチ要因は「バッテリー」や「カメラの画素数」―スマホ購入意向調査
スマートフォン認知ブランド

「iPhone 6 と Xperia Z3のどちらを購入したいか」を聞いたところ、 iPhone 6 派が51.9%、Xperia Z3派が23.6%となった。ただし、各機種のスペック情報を示した上で、再度どちらを購入したいかを聞いたところ、iPhone 6 派は44.0%、Xperia Z3派は32.5%となり、両者の差が縮まった。Xperia 派にスイッチした人は、元々の購入意向として「どちらともいえない」と回答した浮動層が多く、属性でみると「大学生女性」「ドコモユーザー」が多い。

iPhone 6 vs Xperia Z3購入意向
iPhone 6 vs Xperia Z3購入意向

商品理解によって、Xperia Z3派にスイッチした人は、スマートフォン購入時に「防水」をはじめ、「画面の大きさ」「バッテリー容量」「こわれにくさ」「カメラ機能」「TV視聴」などを重視しており、iPhone 6 にはない機能/スペックを求める傾向が強いことがわかった。さらに、Xperia Z3に魅力を感じた点は「防水」「データ容量(外部メモリ)」「バッテリー容量」「カメラ画素数」が特に高く、「デザイン」「カラー」といった見た目要素も魅力となっていた。

スマートフォン購入時重視点と Xperia Z3の魅力点
スマートフォン購入時重視点と Xperia Z3の魅力点

スマホ購入時の重視点別に、iPhone 6 、Xperia Z3のどちらを購入したいかを分析したところ、「音楽機能重視層」は全体に比べて iPhone 6 派が多く、「防水重視層」は Xperia Z3派が多くなる傾向だった。

スマホ購入時の重視点別分析
スマホ購入時の重視点別分析

同調査は、インターネットによるもの。調査地域は、関東1都3県(東京/神奈川/千葉/埼玉)、関西2府2県(大阪/兵庫/京都/奈良)、中部3県(愛知/岐阜/三重)、福岡県の計1都2府9県。実施日時は2014年11月10日から11月11日。調査対象は、調査機関であるマクロミル会員パネルのうち、スマートフォンを所有している18歳から49歳の男女1,600人。