東芝・富士通・VAIOが、PC事業を統合?―例によって当事者は微妙なコメント
PC事業、統合する?しない?

東芝、富士通、VAIOの3社が来春にもPC事業を統合する見込み、という報道について、当事者からのコメントが出た。例によって否定も肯定もしない、という微妙な内容だ。

各社のPC事業統合をめぐってはやや内容の異なる報道がいくつか出回った。

日本経済新聞は、東芝、富士通、VAIOの3社による統合構想を取り上げた。年内に基本合意し、2016年4月に新体制を発足させる意向で、各社がそれぞれ3割前後を出資し、関連する人員も移し、国内外で開発から製造、販売までを一体運営する案を軸に検討するという。

読売新聞は、東芝がPC事業を切り離し、富士通と合弁会社を設立する方向で交渉に入っていると報じた。一方で海外メーカーとの提携も同時に模索しており、結論は年明けに持ち越しになる可能性だとしている。

東芝はいずれも「当社から発表したものではない」とよくあるコメントをしつつ、「他社との事業再編も含めさまざまな可能性を検討している」とは認めた。個別企業と具体的に合意した事項はないとしつつも、今後公表できる段階になれば明らかにすると結んだ。

富士通も各報道について「当社が発表したものではない」とコメント。ただしすでに10月29日、PC事業を分社化するむねは発表しているとも指摘。分社化後の事業成長については決定していることはないが、開示すべき事実が発生した場合はすぐ公表すると述べた。

ユーザーとしてはどう受けとめたらよいだろう。ちなみにTwitterなどでは、3社のPC事業がもし統合したらどんなブランドになるのか、といった冗談も交わされている。