JAXA、富士通製スパコン「PRIMEHPC FX10」の後継機を導入へ、理論ピーク性能は 3.4PFLOPS
富士通は、JAXA に現行スーパー コンピュータ「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10」の後継機が中核となる新システムを提供する。新システムの理論ピーク性能は JAXA が現在使用しているシステムの約24倍という 3.4PFLOPS。
富士通は、
宇宙航空研究開発機構(JAXA)に新たなスーパー コンピュータ システムを提供する。新システムは、現行モデル「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10」の後継機を中核に構築し、全体の理論ピーク性能は JAXA が現在使用しているシステムの約24倍にあたる 3.4PFLOPS(ペタ フロップス)を目指す。新システムは、2014年10月に一部を稼働させ、2016年4月より全面稼働させる予定。
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PRIMEHPC FX10
JAXA が導入するのは後継機
(出典:富士通) |
JAXA は、ロケットエンジンや航空機の研究で新システムを活用する。計算処理能力を高めることで、より効率的な研究につなげる考え。また、人工衛星が取得した画像などのデータ補正にも利用し、処理時間を大幅に短縮させたいとしている。
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JAXA で行うシミュレーションの例
イプシロンロケットの低騒音射点シミュレーション
(出典:JAXA/情報・計算工学センター) |
PRIMEHPC FX10 の後継機は、PRIMEHPC シリーズの次世代モデルとして現在開発中。各ノードで 1TFLOPS(テラフロップス)クラスの性能を実現させる。さらに、付随する PC クラスタシステムや、大規模なメモリ空間でシミュレーションが行えるサーバーを組み合わせ、JAXA の必要とする計算環境を構築する。