米国 Apple は、腕時計型ウェアラブル デバイス(スマートウォッチ)「Apple Watch」を、日本を含む9つの国と地域(日本、オーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港、英国、米国)で4月24日に発売する。4月10日には、通販サイト「Apple Online Store」での購入予約の受付と、Apple の店舗やさまざまな小売店などでの展示も始まる。米国における希望小売価格はモデルによって異なり、「Apple Watch Sport」が349ドルまたは399ドル、「Apple Watch」が549ドルから1,099ドル、「Apple Watch Edition」が1万ドルから。

「Apple Watch」は日本などで4月24日、展示/予約受付は4月10日から
スマートウォッチ「Apple Watch」
(出典:Apple)

Apple Watch は、スマートフォン iPhone と無線 LAN(Wi-Fi)や Bluetooth 経由で連携し、時刻やメッセージの表示、通話、メッセージ交換、装着者の動作検知、脈拍計測といった機能を提供する。ただし、利用するには、OS を「iOS 8.2」にアップグレードした「iPhone 5」「iPhone 5c」「iPhone 5s」「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」のいずれかが必要。

電子チケット管理機能「Passbook」や決済機能「Apple Pay」に対応する。Apple は、Apple Watch 向けアプリケーションに必要なツールと API を開発パッケージ「WatchKit」として提供する。

ユーザー インターフェース(UI)は、iOS を小型デバイス向けに改良したものを採用。昔ながらの腕時計と同じく側面の竜頭(りゅうず)「Digital Crown」で各種操作が行えるので、画面を指で遮らないで済むという。Digital Crown は、回すと画面のスクロールや拡大/縮小、選択項目の変更などが実行でき、ホーム ボタンの役目も果たす。音声アシスタント「Siri」も操作できる。

画面は表示画素密度の高い「Retina」ディスプレイで、タップ(叩く)とプレス(押す)操作を区別可能な「Force Touch」技術対応タッチパネルを搭載する。これにより、迅速かつ容易にアプリケーションを操作できるという。ボディの裏面にある「Taptic Engine」が手首を軽く“叩いて”、アラートや通知、操作に対するフィードバックなどをユーザーに伝える。裏面には、心拍数を計測できるセンサーも備えている。

さまざまな機能を提供 (出典:Apple)
さまざまな機能を提供
(出典:Apple)

ボディは角の丸い正方形に近い形状で、縦方向の大きさが 38mm と 42mm の2種類を用意する。また「Apple Watch」「Apple Watch Sport」「Apple Watch Edition」の3モデル展開とし、好みに応じて材質や色、表面加工の異なるボディを選べるようにする。バンドも、さまざまな材質(革や金属、樹脂)とバックルの形状がある。多種多様な組み合わせは、Apple の Web サイトで確認できる。

多彩なデザインのボディとベルトの組み合わせが可能 (出典:Apple)
多彩なデザインのボディとベルトの組み合わせが可能
(出典:Apple)