大規模 Web 情報分析システム「WISDOM X」が、Web で試験公開された。

WISDOM X は、情報通信研究機構(NICT)がユニバーサルコミュニケーション研究所で開発しているもの。従来型の検索エンジンとは異なり、「東京オリンピックで何を心配すべきか?」「キーマカレーに何を入れる?」「地球温暖化が進むとどうなる?」「なぜ日本はデフレに陥ったのか?」などの自然な質問文を受け付ける。そして、10億件以上の Web ページの情報に基づき、多種多様な回答と、回答が抽出された Web ページへのリンクを返す。

例えば、「ビッグデータで何を作るか?」といった質問では、数百件の回答を表示するが、その中には、「人工知能」「交通情報サービス」といった比較的知られているものから、「人気アニメ」「観光資源」「産業地図」「第4の科学」といった一部の専門家以外には意外だと思われるものも含まれる。

従来、このような質問応答システムは、適切な質問を考える負担が大きいため、一般社会には普及していない。

しかし、このシステムでは、「スマホ」と単語だけ入力すると、「スマホで〇〇を解決する」「スマホは何が懸念される」「スマホが普及するとどうなる?」など、システムがその単語に関する質問を提案することができる。

システムが分析できる Web ページは現在10億ページを超えており、今後40億ページまで増加させる予定。

自然な言葉で質問できる情報分析システム WISDOM X、NICT が Web で試験公開
どうなる質問(未来分析)

回答とさらなる質問
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