ドライバーを支援するハイテク自動車を目指す「自動車ヒューマンファクター研究センター」が設立された。

4月から開始の産業技術総合研究所(AIST)の第4期中長期計画(5年間)では、7つの領域が創設されたが、「自動車ヒューマンファクター研究センター」は、そのひとつである「情報・人間工学領域」で設立されたもの。

研究センターでは、人間の行動、脳活動、生理計測技術をコア技術として、自動車を運転しているときの人間の特性を解明、安全で使いやすい自動車と運転支援システムに向け、設計指針や評価技術を構築していく。

センター長には、米国アイオワ大学から北崎智之医学部教授を招へいした。

近年のコンピュータ技術の急速な発展で、自動車が機械の目や知能を備え、ドライバーを支援することが技術的に可能になった。しかし、高度に情報化された自動車は、ドライバーが運転中に情報機器を操作しなければならないなど、新たな負担をもたらしている。

自動車ヒューマンファクター研究センターでは、特に、高齢ドライバーの認知特性を理解した支援技術、また、自動運転車用の新しいインターフェイス技術などを開発する。

ドライバーを支援する自動車に向けて、産総研が「自動車ヒューマンファクター研究センター」を設立
ドライビングシミュレータ実験

実路での運転行動のデータベース
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