シンガポールのチャンギ総合病院(CGH)は、病院の新棟の拡張にあたり、パナソニックの自律搬送ロボット「HOSPI」の導入範囲を拡大した。

自律搬送ロボット「HOSPI」、シンガポールのチャンギ総合病院で稼働
自律搬送ロボット「HOSPI」

チャンギ総合病院は1,000床超の公立病院。シンガポール東部のコミュニティと140万人の医療の受け皿として、また先進医療の中心地として、統合睡眠サービス、チャンギ乳がんセンター、肝胆道手術センター、血管手術、消化器病学、内分泌学、チャンギ・スポーツ医療センターなどを完備し、2005年以来、JCI(Joint Commission International)の認定医療機関となっている。

7月23日にチャンギ総合病院は新棟を開設し、入院患者が増加したため、医療品や検体、カルテなどを確実に搬送できるHOSPIロボットの可動範囲を拡大した。HOSPIは自動搬送であり、24時間稼働できるロボット。セキュリティ機能や自動エレベータ乗降機能、自律走行機能などを備えている。

搬送物の取り出しはIDカードの照合を通じて行い、搬送物に対する「いたずら」や盗難、損傷等を防ぐことができる。また、無線LANを備えており、 エレベータの到着信号を受信して自動乗降したり、複数の棟に分散している各施設の間を自動走行し、 医薬品や検体を届けることができる。さらに、センサーを備え、院内マップデータがプログラムされているので、車いすの患者など、様々な障害物を自動で避けて走行できる。病院内の新しいルートを追加でプログラムすることもできる。