求人情報サイトのエン・ジャパンは、2014年度の中堅・中小企業の新入社員396名を対象に、適性テスト「3E-IP」を実施、その結果を発表した。

3E-IP は、企業が求める特性や能力を持つ人材を、短時間で見極められる適性テスト。
 
調査結果によると、今年の新入社員は「ヤジロベエ型」。バブル崩壊と共に成長した彼らは、 何よりも周囲とのバランスを重視するとのことだ。

2014年度新入社員は、バブル崩壊した年の1991年に生まれ、失われた20年と共に成長した。一度も好景気を経験しておらず、小学校入学直後から、携帯電話によるネット通信が普及している。

小学校5年生の時にゆとり教育がスタート。自主性を伸ばし、自分で考える力を養うことに主眼を置いた教育を受けて育つ。

中学生時代は新興ネット企業が相次いで生まれ、ネットバブルと呼ばれたが、堀江貴文氏や村上ファンド事件を経て「出る杭は打たれる」という印象を持った可能性がある、と同社では分析。学校裏サイトもメディアで話題となり、目立つのではなく、空気を読むことが大事とされてきた。

高校生時代は、相次ぐ首相の退陣などの、政治の機能不全を目の当たりにし、リーマンショックなど、暗い話題が続いた。大学1年生の時に東日本大震災を経験しており、社会貢献への意識が強いようだ。
 
今年の新入社員は、周囲とのバランスを重視する「ヤジロベエ型」―エン・ジャパン調査
今年の新入社員は、周囲とのバランスを重視する「ヤジロベエ型」