米国調査会社の Gartner(ガートナー)は「先進テクノロジのハイプ サイクル:2014年」(Hype Cycle for Emerging Technologies 2014)を発表、デジタルビジネスに向けた動きが今後の中心的なテーマになる、との見解を示した。

今回で20周年を迎える「ハイプ サイクル」で、ガートナーは、企業がデジタルビジネスの実現に向けて動き始める中で、適切な技術を適切なタイミングで明確に捉え、導入することが不可欠だ、と述べている。

ガートナーの「ハイプ サイクル」では、2,000を超えるテクノロジを119の分野にグループ化し、その成熟度、ビジネスへの貢献度、今後の方向性に関する分析情報を提供する。

2014年には、新たに、「デジタル ワークプレース」「コネクテッド ホーム」「エンタプライズ モバイル セキュリティ」「3D プリンティング」「スマート マシン」などのハイプ サイクルが加わった。

ハイプ サイクルの中でも、先進テクノロジのハイプ サイクルは最も歴史が古く、ビジネス戦略担当者、最高イノベーション責任者、研究開発 (R&D) リーダー、起業家、グローバル マーケット デベロッパー、先進テクノロジ チームが先進テクノロジのポートフォリオを策定する際に考慮すべきテクノロジとトレンドが、業種横断的な視点で示されている。

デジタルビジネスに向けた動きが中心テーマに―米ガートナーが「ハイプ サイクル 2014年」を発表
「先進テクノロジのハイプ サイクル:2014年」
出典: Gartner(2014年8月)

Gartner の VP 兼フェローの Jackie Fenn 氏は、以下のように述べている。

「先進テクノロジのハイプ サイクルは、ガートナーのハイプ サイクルの中で最も幅広く総合的なもので、特に高い関心を集めているテクノロジや、潜在的に極めて大きな影響力を持っているとガートナーが判断したテクノロジに、焦点が当てられる。企業はこのハイプ サイクルを利用することで、どのようなテクノロジが新たに登場しているのかを把握するとともに、デジタル ビジネスへの変革というコンセプトを活用して、どのビジネス トレンドが生み出されるのかを知ることができる」