ICT 総研は、日本国内におけるスマートフォン向けモバイル ニュース アプリケーションの利用動向に関する調査結果を発表した。それによると、今年度末の利用者数は2,242万人となる見通しで、これが2017年度末には4,435万人へ倍増すると予測している。アプリケーションごとの利用率は、「Yahoo! Japan/Yahoo!ニュース」が31.7%で圧倒的に高く、これにて「Gunosy(グノシー)」(7.3%)、「SmartNews(スマートニュース)」(6.8%)が続いた。

スマホ用ニュースアプリ利用者数が今年度2,242万人に、「Yahoo!ニュース」が圧倒的
利用者数の推移

スマートフォンなどのモバイル端末を使ってニュースを閲覧する人は多いが、単にニュースが並べられた Web サイトではなく、ユーザーの関心に応じて記事を自動的に集めたり、インターネットで話題になっている情報を整理して提供したりするサービス/アプリケーションがユーザー数を増やしている。情報を集めて整理して提供することから、アグリゲーション/キュレーション/まとめアプリケーションなどと呼ばれる。

ICT 総研によると、2012年度末まではユーザーのほとんどがニュース ポータル サイトを利用していたそうだ。一方、モバイル ニュース アプリケーションのアクティブ ユーザー数は急増しており、303万人だった2012年度末からわずか1年後の2013年度末に4倍の1,294万人へ増えた。今後も増加が続き、2017年度には4,435万人に達するとの予想だ。

2014年10月に実施したアンケート調査では、41.9%が「1年以内にニュースアプリを利用したことがある」と回答。利用率の上位5アプリケーションは、以下の通り。

・1位:Yahoo! Japan/Yahoo!ニュース:31.7%
・2位:Gunosy(グノシー):7.3%
・3位:SmartNews(スマートニュース):6.8%
・4位:LINE NEWS:6.3%
・5位:@niftyニュース:5.2%

各アプリケーションの利用率
各アプリケーションの利用率

ICT 総研が各アプリケーションの利用者満足度を数値化したところ、以下の結果となった。SmartNews の満足度が高い理由について、ICT 総研は「電波の悪い場所でも快適に記事を読める Smart モードなどスマートフォンのために最適化されたユーザーインターフェースが評価されている」と分析した。

・1位:SmartNews(スマートニュース):77.7ポイント
・2位:Flipboard:77.3ポイント
・3位:Yahoo!ニュース BUSINESS:76.7ポイント
・4位:LINE NEWS:74.3ポイント
・5位:Antenna(アンテナ):74.1ポイント

各アプリケーションの満足度
各アプリケーションの満足度

この調査結果は、ICT 総研がニュースサイト運営会社/関連企業に行った取材と、インターネット ユーザー4,294人への Web アンケート、各種公開資料などをまとめて分析したものという。