ALSIの出展イメージ

クルマ、建物などに通信機能を持たせてより便利に使えるモノのインターネット(IoT)。誰でもその実験をすばやく簡単に始められるという「IoT Fast Kit」が登場した。

セキュリティ製品などを手掛けるアルプス システム インテグレーション(ALSI)がそのノウハウを応用して開発したもの。5月10日~12日に東京ビッグサイトで開催するイベント「情報セキュリティEXPO【春】」に参考出展している。

IoT Fast Kitは、建物の中や車内に設置できる通信機能付きのセンサーで構成する。気温や湿度、気圧、振動、衝撃をリアルタイムに測定し、あとから記録も確認できる。

使い道は例えば、荷物を積んで走るトラックを監視したり、住宅内での熱中症を予防する注意報を出したり、さまざまな施設の利用状況を把握したり、倉庫やオフィスの環境快適度を把握したりといった具合だ。

ALSIのIoT Fast Kit

ALSIは2016年4月に新分野としてIoTの研究開発を始めたばかり。既存の3つの事業である「製造流通ソリューション」のクラウド技術、「セキュリティソリューション」のノウハウ、「ファームウェアソリューション」のセンサー制御技術を生かしている。2017年度は主に事業化へ向けた概念実証(PoC)に取り組む。

イベントへの出展は事業化のためのテストマーケティングを兼ねており、会場を訪れた人からの意見を参考に、今後の研究開発や実験を進めたり、外部との協業を検討したりする。

なお、イベントではIoT以外にもALSIのセキュリティ製品に関して以下のような内容を出展している。

・文科省セキュリティ緊急提言対応
・標的型攻撃対策
・ランサムウェア対策
・モバイルセキュリティ
・ファイル暗号化
・セキュリティ相談会

ALSIのブースは東京ビッグサイトの「東37-44」。詳細は特設サイトで確認できる。

情報提供:アルプス システム インテグレーション