PCに感染すると保存してある文書や写真などを利用できなくし、もとに戻してほしければ身代金を払えと要求する「ランサムウエア」。その中でもグラフィックデザインが目を引く「Maktub Locker」という新種が話題だ。
フィンランドのセキュリティ企業「F-Secure(エフセキュア)」のブログが、セキュリティ研究者Yonathan Klijnsma氏の発言を引用して伝えた。
エフセキュアによると、Maktubとは「書いてある」という意味のアラビア語だそう。身代金支払い用画面のグラフィックデザインなどを特徴あるものとして紹介し、不満を持ったグラフィックデザイナーの仕業かとの憶測を示している。
あるいは無関係な誰かの作品を勝手に加工して無断転載しているか、無料素材を使っているのかもしれないが、いずれにせよイラストの配置、画面の色使いなどにある種の美的な感性がうかがえる。とはいえ犯罪である事実に変わりはない。