Binance 罰金 支払い
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Binance創業者「CZ」 司法当局との合意でCEO辞任と巨額罰金支払い

CZはSeattleの連邦裁判所で出廷し、数々の違反行為に罪を認めました。これに伴い、新CEOにはRichard Tengが就任することが発表されました。Tengは以前、Abu Dhabi Global MarketのFinancial Services Regulatory AuthorityのCEOを務めており、Binanceの新たな指導者としての役割を担います。

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Binanceは司法省の調査に基づき、約43億ドルの罰金を支払うことに同意しました。この中で約18億ドルは財務犯罪取締ネットワーク(FinCEN)、Office of Foreign Assets Control(OFAC)、Commodity Futures Trading Commission(CFTC)など他の機関への支払いに充てられます。Binanceは「資金洗浄、未許可の送金、制裁違反」などの罪を認め、司法省の発表ではこれが「最大の企業解決」であるとされています。


CZは反洗浄法プログラムの維持を怠った罪でCFTCへの5,000万ドルの罰金にも同意しました。Binanceは約1.35億ドルの取引手数料を米国の顧客から徴収しており、CFTCのRostin Behnam議長によれば、CZは「許可を得るよりも許しを請う方が良い」と従業員に伝え、米国法を順守するよりもBinanceの成長を優先していたとされています。

Janet Yellen財務長官は、「米国金融システムの利益を享受したい場合、どの機関も安全を確保するルールに従わなければならない。そうでなければ結果を受け入れなければなりません」と述べました。

CZの合意に基づく罰金は、CFTCへの5,000万ドルのほかに、別途の調査で得られた情報に基づき、CZとBinanceが米国の規制当局に対して虚偽の情報を提供したとしているSEC(証券取引委員会)との合意も含まれています。この合意では、CZとBinanceは「ビジネスの運営に密接に関与し、Binance.USプラットフォームに対して仮想通貨関連サービスを提供していた」とされています。

Binanceの合意は、仮想通貨市場における新たな規制環境への適応を示唆しており、業界全体での変革の兆候となっています。